
こんにちは、ハニカムです。
あなたは「投資ルール」を設けていますか?
「なんとなく投資を始めてみたから決めていない」という方も多いのではないのでしょうか?
わたし自身も投資を始めたころは「投資効率を下げる無駄な行為」を行っていました。
投資で「すること」と「しないこと」をここで明確にすることで、投資で失敗する確率がグッと減りますよ。
この記事では「投資でしてはいけないこと」とわたしが考えた「投資ルール」を紹介します。
投資効率を落とすムダなこと
ここでは普通の個人投資家が「投資でしてはいけないこと」を紹介します。
以下のようなことを行っても投資効率が上がりませんし、時間と労力をムダにするだけでメリットはありません。
相場を予測し投資タイミングをはかる、短期投資をする
「今の株価は割高だからもう少し待とう」、「相場が5%下がったら買おう」と考えて投資をしたことはありませんか?
そしてタイミングをはかって待っている間に「株価は下がるどころか上がってしまった」という経験はありませんか?
恥ずかしながら、わたしは株価チャートをみて投資タイミングを決めていたことがあります。特に短期投資のときに株価チャートをよく見ていました。
しかし、未来の株価は予測できないので、そもそも投資タイミングをはかること自体に意味がないと気づきました。
もし本当に未来の株価を予測することができるなら、プロの投資家の多くはなぜインデックスの成績に勝てないのでしょうか?
世界中の頭のいいプロの投資家でも長期に渡ってインデックスに勝つことは極めて困難です。
普通の個人投資家が多くの時間を費やして、相場を読もうとしてインデックスに勝とうとすることは非合理的です。
相場を読むことはできないということを心に刻んでおきましょう。
投資に多くの時間をかける
投資に多くの時間を費やしたからといって、投資の成績が良くなるわけではありません。
プロの投資家でも市場平均を上回るのは難しいことは先ほど書いたとおりです。
1つ例を考えてみましょう。あなたなら次のAとBどちらの投資スタイルを選びますか?
- インデックスファンドだけを買う
- 年に1回リバランスを行う
- 投資にかける時間は年間10分
- 確実に市場平均と同じ成績がとれる。
- 毎日相場をチェックする
- 相場の分析に毎日1時間かける (年間365時間)
- 市場平均に勝てる可能性も負ける可能性もある。
わたしならAを選びます。
情報分析に時間をかけても市場平均に勝てるかどうかわかりません。それならば、時間をかけずに市場平均と同じ成績を取ったほうが合理的だとは思いませんか?
新しい商品に乗り換える
含み益がある投資信託を売却して、そのお金で別の投資信託を買うのはやめましょう。
例えば、「+20%の含み益がある全世界株式A」を売って、少し経費率の低い「全世界株式B」を買うのは投資効率が落ちます。(AもBも優良ファンドの場合)
投資効率が落ちる理由は売却益に「課税」されるからです。
実際にあった例として、「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」に投資をしていて、新しく出た管理費用の低い「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・VTI)」に乗り換えるべきか悩んだ人も多いのではないでしょうか。
含み益が少なければ乗り換えも検討してもいいと思います。
しかし、含み益が多くある楽天VTIを売却してSBI・V・VTIに乗り換えると、課税によって投資効率が落ちます。
それよりも、楽天VTIへの投資を続けるか、楽天VTIは売却せずに新たな資金をSBI・V・VTIに投資するほうがいいでしょう。
無駄な課税はなるべく避けましょう。
個別株、高配当株を買う
個別株や高配当株を買うことはアクティブ投資に該当します。
趣味で楽しみたい方はいいと思いますが、効率よく資産形成をしたい方はインデックスファンドにしましょう。
個別株や高配当株で長期的にインデックスの成績に勝つことは難しいですし分析にも時間がかかります。
また、高配当株は課税の面でもインデックス投資に比べて不利です。
インデックス投資と高配当株投資の課税についてはこちらに解説しています。
>>インデックス投資とアクティブ投資のメリット・デメリットを解説
>>「高配当株投資のインカムゲイン」と「インデックス投資のキャピタルゲイン」どちらが得か
リスク許容度を無視してレバレッジをかける
SNSを見ていると「レバナス最強」というのを目にします。レバナスとはNASDAQ100にレバレッジをかけた商品です。
例えば、NASDAQ100指数が1%上昇するとレバナスは2%上昇し、逆にNASDAQ100指数が1%減少するとレバナスは2%減少します。
つまり、レバナスはNASDAQ100よりもリターンも上がりますが、リスクも上がります。
リスクが上がるとどうなるのでしょう?リスクが上がるほど老後資金が全然増えていない確率も増えますし、大きく資産を減らす可能性も増えるということです。
リスク許容度が高い人はS&P500にレバレッジをかけた商品を買うのは悪くはないと思います。ただし、リスクを取りすぎないようにポートフォリオを調整しましょう。
また、レバレッジ型の商品は管理費用も高いので注意が必要です。どれくらいの管理費用を払っているのかについてはこちらの記事で解説しています。
>>長期投資が推奨される理由と複利効果について解説します
投資資金があるのにドルコスト平均法で投資する
インデックス投資はリスク許容度の範囲内で一括投資するのが最も効率的です。
>>ドルコスト平均法と一括投資どちらを選ぶべきか?
例えば、投資信託を買うお金が500万円あるのに、毎月10万円ずつ投資しようというのは投資効率を落とします。より多くの資金をより多くの期間市場に投入するほど複利効果は大きくなるからです。
ただし、投資初心者でリスク許容度がわからない場合には少しずつ投資するのはありだと思っています。投資を続けていると徐々に自分のリスク許容度がわかっていくと思います。
シンプルな投資ルールを紹介します
投資でしてはいけないことを踏まえて、投資ルールをつくりました。あくまでわたしが考えた一例なので参考程度にしてご自身でも考えてみてください。
- 市場平均に勝とうと思ってはいけない
- 投資にかける時間は最小限に
- 税金の支払いはなるべく先延ばしにする
- 相場や株価チャートは見ずに年に1回資産の評価額だけ見る
- 上記ルールを守ること
市場平均と同じ成績を取ることを心がけるだけで失敗しにくくなります。
まとめ
投資でしてはいけないことを紹介しました。
- 相場を予測しタイミングをはかる
- 短期投資をする
- 投資に時間をかける
- 新しい商品に乗り換える
- 個別株、高配当株を買う
- リスク許容度を無視してレバレッジをかける
- 投資資金があるのにドルコスト平均法で投資する
わたしが考えた投資のルールも参考にしてみてください。
- 市場平均に勝とうと思ってはいけない
- 投資にかける時間は最小限に
- 税金の支払いはなるべく先延ばしにする
- 相場や株価チャートは見ずに年に1回資産の評価額だけ見る
- 上記ルールを守ること
投資信託を定期買付する設定を一度したら、証券口座は開かずに放置して忘れてしまうぐらいの距離感がちょうどいいです。
毎日相場をチェックすると時間の無駄にもなりますし、この記事で紹介した無駄な行動を取りたくなります。
ご覧いただきありがとうございました。