個人投資家ができるいいポートフォリオ、ダメなポートフォリオの例

こんにちは、ハニカムです。

突然ですが、あなたの投資ポートフォリオは「いいポートフォリオ」でしょうか「ダメなポートフォリオ」でしょうか。

投資の勉強をしていくと債券やREIT、GOLD、高配当株、個別株なども買ったほうがいいのか気になりますよね。

まとめていろいろなアセットに投資できるバランス型ファンドなんていうのもあります。

しかし、投資商品の選び方を間違えると投資効率が落ちるので注意が必要です。

この記事ではダメなポートフォリオといいポートフォリオを紹介します。

オススメのいいポートフォリオとは?

最初にオススメのポートフォリオを紹介します。シンプルでリスク管理がしやすい「インデックス + 現金」のポートフォリオがオススメです。

インデックス + 現金 (オススメ)
  • シンプル
  • リスク管理がしやすい
  • 理論的な裏付けがある

インデックスファンド+現金

普通の個人投資家にオススメのポートフォリオは「全世界株式インデックス」と「現金」の組み合わせになります。

シンプルかつ理論的にも正しいポートフォリオになります(現代ポートフォリオ理論、トービンの分離定理)。

また、株式と現金の比率を調整するだけなので、リスク管理もしやすく、リバランスもしやすいポートフォリオです。

インデックスファンドの選び方はこちらが参考になります。


リスク許容度が高い方は全世界株式インデックスの割合を多めにし、現金の割合を少なめにしましょう。リスク許容度が高い方はインデックスファンド100%の方もいます。

逆に、リスク許容度が低い方は全世界株式インデックスの割合を少なめにし、現金の割合を多くするといいです。

オススメといってももちろん元本割れの可能性はあることは頭に入れておきましょう。

また、全世界株式インデックスの代わりに、全米株式インデックスや先進国株式インデックスに投資するのもいいですね。

オススメのポートフォリオの例:
全世界株式+現金(リスク許容度高め)
全世界株式 + 現金(リスク許容度:低い)
オススメのポートフォリオの例:
全世界株式+現金(リスク許容度低め)

インデックス+レバレッジ2倍のインデックス

インデックスファンドが100%でもリスク許容度に達しないという人は、インデックスファンドのレバレッジ2倍の商品をポートフォリオに追加すると良いです。

ただし、現状ではレバレッジ商品は管理費用が高いので、おすすめ度を4.5点としました。

S&P500 + レバレッジ2倍S&P500

ダメではないがベストではないポートフォリオ

他人にはオススメしないけど、悪くはないかなというポートフォリオです(個人の感想です)。

ベストではないポートフォリオ
  • 全米株式 + 全世界株式 + 現金
  • S&P500 + 短期米国債
  • オール・シーズンズ戦略

全米株式+全世界株式 + 現金

全米株式と全世界株式のどっちを買っていいのかわからないから両方持っているという方もいると思います。

しかし、全米株式と全世界株式の両方を持つと銘柄が重複して、時価総額加重平均のポートフォリオではなくなるので理論的には正しくないポートフォリオです。

ただし、致命的なミスではないので、すでに両方を買っていて含み益が出ている人は、売却せずに全米株式か全世界株式のどちらか1つをこれから買っていけばいいと思います。

全世界株式 + 全米株式 + 現金

S&P500+短期米国債(バフェット氏の遺言ポートフォリオ)

投資の神様「ウォーレン・バフェット」氏は妻への遺言として、「資産の9割をS&P500に資産の1割を短期米国債」に投資するように助言したそうです。

プロの投資家だからこそ市場平均に勝つことがいかに難しいかを理解しているのだと思います。

普通の個人投資家は市場平均を買っておけば良いです。

短期米国債の部分は現金に置き換えてもいいでしょう。

ウォーレン・バフェットが妻に助言したポートフォリオ

レイ・ダリオ氏のオール・シーズンズ戦略

レイ・ダリオ氏は世界最大のヘッジファンドBridgewater Associatesの創業者です。

彼が個人投資家に推奨しているポートフォリオを紹介します。

長期米国債 (TLT)………40%
米国株 (VTI)……………30%
中期米国債 (IEF)………15%
ゴールド (GLD)………7.5%
コモディティ (DBC)…7.5%

株式の割合が低く、債券の割合が多いのが特徴です。リスクをもう少し取りたい人は株式の割合を増やしてもいいでしょう。

ETFを5つ買ってポートフォリオの割合を調整しないといけないので、管理がやや複雑になります。

また、どのアセットを何割持つのが適切なのかわからないですし、シンプルではないので点数を下げました。

レイ・ダリオ氏のオールシーズンズ戦略
アセットティッカー
シンボル
銘柄割合
長期
米国債
TLTiシェアーズ
米国国債 20年超 ETF
40%
米国株VTIバンガード
トータル ストック マーケット ETF
30%
中期
米国債
IEFiシェアーズ
米国国債 7-10年 ETF
15%
ゴールドGLDSPDR
ゴールドシェア
7.5%
コモディティDBCインベスコ
DBコモディティインデックス
トラッキング ファンド
7.5%
レイ・ダリオ氏のオールウェザーポートフォリオ

わたし個人がこのオール・シーズンズ戦略をもとにポートフォリオを組むなら、以下のようにします。

ただし、数字に根拠はありません。株、債券、ゴールドの割合はリスク許容度に合わせて変えるといいでしょう。

VTI(もしくはVT)…60%
TLT…30%
GLD…10%

ダメなポートフォリオの例

ダメなポートフォリオを紹介します。友人がこのポートフォリオだったら「やめたほうがいいよ」と注意したくなるレベルです。

ダメなポートフォリオ
  • レバレッジ商品 + 現金
  • インデックス + 高配当株
  • インデックス + 個別株 + 現金
  • バランス型ファンド
  • ターゲットイヤー型ファンド

レバレッジ商品+現金

レバレッジ商品自体は悪くはありませんが、ポートフォリオに占める割合に注意が必要です。

例えば、「S&P500 + レバレッジ2倍 S&P500」の組み合わせは良いです。

しかし、「S&P500 + レバレッジ2倍 S&P500 + 現金」や「レバレッジ2倍S&P500 + 現金」の組み合わせは良くありません。

これらよりもシャープレシオが良くなるポートフォリオが存在するからです。

そのことを問題を通して確認してみます

【問題1】

あなたは次の商品A、商品Bのうちどちらの商品を選びますか。

商品A: (リターン, リスク) = (7.5%, 15%)
商品B: (リターン, リスク) = (6.5%, 15%)

【答え1】
この問題だったら、100人中100人が商品Aを選びますよね。特に難しくはないですね。

では、次の場合はどうでしょうか。

【問題2】

あなたは次の商品X、商品Yのうちどちらの商品を選びますか。各商品のそれぞれの(リターン、リスク)は次の通りです。

・S&P500 (10%, 20%)
・レバレッジ2倍 S&P500 (15%, 35%)
・現金 (0%, 0%)

商品X: (S&P500: 現金) = (75%: 25%)
商品Y: (レバレッジ2倍 S&P500: 現金) = (43%: 57%)

S&P500 + 現金
商品X: S&P500 + 現金
レバレッジ2倍 S&P500 + 現金
商品Y: レバレッジ2倍S&P500 + 現金

【答え2】

さてみなさんは商品Xと商品Yのどちらのポートフォリオがいいと思いましたか?

現金を多めにして、レバレッジ商品を買うのはアリだと思った方もいるのではないでしょうか?

実際にリターンとリスクを計算してみると以下のようになります。

商品X: (リターン, リスク) = (7.5%, 15%)
商品Y: (リターン, リスク) = (6.5%, 15%)

気づいた方もいると思いますが、これは問題1と同じですね。

リターンとリスクを考えると商品Xを選ぶほうが正解になります。

さらに、現実的にはレバレッジ商品は管理費用が高くなるので商品Yを選ぶメリットはなくなります。

S&P500 + 現金
S&P500 + 現金 (いいポートフォリオ)
レバレッジ2倍 S&P500 + 現金
レバレッジ2倍S&P500 + 現金 (悪いポートフォリオ)

【レバレッジ商品のまとめ】

S&P500を100%持ってまだリスクが許容できる場合は、レバレッジ商品を買うといいと思います。

この例題の場合、現金を持っている状態でレバレッジ商品を買うのはリスクとリターンの観点からよくないということです。

レバレッジ商品が悪いと言っているわけではなく、レバレッジ商品を買わなくてもシャープレシオがよくなるポートフォリオが存在するということですね。

インデックスファンド+高配当株

高配当株(例:VYM、HDV、SPYD)は配当が多いので、その分課税によるデメリットが大きくなります。

高配当株式の課税方法が不利になる理由以下の記事で解説しています。

資産形成が非効率になっても「配当金が好き」という方はいいですが、資産を効率的に増やしたいという方は、インデックスファンドだけを買う方が効率的です。

全米株式 + 高配当株 + 現金

インデックスファンド+個別株 +現金

ポートフォリオの7〜8割はインデックスファンドを買っておいて、残りは個別株でテンバガー(10倍株)を狙っているという方もいるのではないでしょうか。

しかし、インデックスファンドに個別株を別で買うと時価総額加重平均のポートフォリオではなくなるので、リスクとリターンの観点からは良くないポートフォリオになります。

結果的に個別株を買わずにインデックスファンドを買ったほうが資産増える確率は高くなります。

全米株式 + 個別株 + 現金

バランス型ファンド

バランス型のファンドとは国内、先進国、新興国の株や債券、REITなどにまとめて投資できる投資信託です。

下記の画像は8資産均等型の割合を示したものです。

バランス型ファンド (8資産均等型)

一見均等で美しく分散できているように見えますが、バランス型ファンドの最大のデメリットは株式が時価総額加重平均ではない比率になっており、国内株式、先進国株式、新興国株式がすべて同じ割合になっていることです。

バランス型ファンドの株式は均等に見えてとてもバランスが悪い割合になっています。

例えば、日本の割合が12.5%でその他の先進国も12.5%というのはあまりにも日本の割合が多いと思いませんか?

全世界株式の商品の運用報告書を見ると、世界全体に占める日本の時価総額の割合は7%程度です。それに対してアメリカの時価総額は世界の50〜60%程度です。

均等にすることがバランスがいいことではないことを食事に例えてみましょう。

「バランスのいい食事をご用意いたしました!」と言われ、下記の割合のような食事を持ってこられたらあなたはどう思いますか?

バランスのいい食事 (4食均等型)

「いやいや調味料多すぎでしょう!」と思いませんでしたか?

これは極端な例ですが、バランスがいいというのは単に「すべてを同じ分量にすることではない」ということがわかっていただけたと思います。


時価総額ベースで考えると以下のようなバランスが理想です。

ちなみに今回は株式の部分だけを計算し直しました。債券やREITをどのような割合で持つのが理想なのかはわかりません。

計算にはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の月次レポート(2021年8月)を使用しました。

時価総額ベースで見ると日本の割合(国内株式)が少ないことがわかっていただけると思います。

バランス型 (8資産、株式のみ時価総額加重平均)

ターゲットイヤー型ファンド

ターゲットイヤー型のファンドとは、投資初期はリスクを大きめにとって、年齢を取るにつれてリスクを徐々に下げていくような商品です。

例えば、30代は株式70%、債券30%、40代は株式50%、債券50%といったようにリスク資産と無リスク資産の割合が勝手に変わっていきます。

しかし、リスク許容度は人によって違うので自分で決めるべきです。

もっとリスクが取れる人が年齢とともに債券が増えていくのは非効率だとは思いませんか?

さらにターゲットイヤー型のファンドは管理費用が高く長期投資には向いていない商品です。わざわざ経費率が高いファンドを選ぶ理由はありません。

まとめ

この記事ではいいポートフォリオ、ダメなポートフォリオについて解説しました。

いいポートフォリオ
  • 現金 + インデックスファンド
ダメなポートフォリオ
  • レバレッジ商品 + 現金
  • インデックス + 高配当株
  • インデックス + 個別株 + 現金
  • バランス型ファンド
  • ターゲットイヤー型ファンド

理論的には時価総額加重平均のポートフォリオのシャープレシオが良いとされています。

普通の個人投資家がポートフォリオをアレンジしても基本的にリスクとリターンは改善しないということを覚えておきましょう。

ご覧いただきありがとうございました。

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